iOSDCで登壇したよ
今年はスピーカーとして参加しました。
発表内容
とりあえずスライドを貼ります。コンパイラのコード部分は口頭で喋った部分が多いので動画が公開されるのを待ってください。
スライドも貼ったのでこの記事の役割は終わりました。ここからは思ったことをつらつらと書いていきます。
スピーカーとして
登壇するのは今回が初めてだったのでスライドを準備しながら結構緊張してました。実際、テーマがニッチかつ聴衆のコンテキストがほぼ無いので、「うーむわからん」という感想になるのが1番怖かったです。
ただ、事前に練習会に参加してレビューしてもらったためか、実際の登壇時には話しながら自分で楽しくなるくらいの感覚で話せました。本当はExistentialとかLLVM IRレベルの挙動、ディスパッチ機構の設計についても話したかったですが、まあどう考えても30分に収まらないので泣く泣くスライドを埋葬しました。
個人的にはQAコーナーが1番楽しかったです。きちんと受け答えできたか今となっては忘却の彼方ですが、セッションの本編で時間の都合上話せなかったことを質問してくれたり、勝手にわいわいし始めたり、とても濃かったです。
面白かったトーク
オープンソースMDMのmicromdmを用いて、個人でデバイス管理をやってみる
iOSDC2018-MicroMDM.pdf - Speaker Deck
家で簡易MDMを運用しているので、無料で証明書を発行できるサービスは有益情報でした。落ち着いたらゴチャゴチャ触ってみます。
MicroViewControllerで無限にスケールするiOS開発
前から内容自体は聞いていましたが @tarunon のトークと相まって素晴らしい内容でした。ベストトークおめでとうございます :tada:
Swift Compilerの最適化入門 - AllocBoxToStack編
SIL Optimizations - AllocBoxToStack
まだ追えていない範囲の話だったのでなるほど~という感じでした。QAでわいわいしてた
Swiftの型システムに入門する - lib/Semaの歩き方
Swiftの型システムに入門する - iOSDC Japan 2018 - Speaker Deck
今回の登壇資料を作る時ブログにお世話になりました。Semaはデカイのでまだ手をつけてませんが、セッションを聴くと意外と読めそうな気がしてきました。
Swiftのジェネリクスはどうやって動いているのかコンパイラのソースから探る
Swiftのジェネリクスはどうやって動いているのかコンパイラのソースから探る - Speaker Deck
ギリギリついていけました。assoctypeのメタデータをVWT Protocol Witness table経由で取ってくるのは知らなかったので質問してよかったです。(引数に渡して取り回しているものだと思っていた)
@omochimetaruに1聞くと100返ってくるのでとても勉強になりました。
圏論とSwiftへの応用
圏論とSwiftへの応用 / iOSDC Japan 2018 - Speaker Deck
これは宿題になりました。高カインド多相の話はDiscordでもちょくちょく出ていて理解したいな〜と思っていたところだったので勉強します。
まとめ
登壇したことでいろいろな方とお話するきっかけになったり、コンパイラに興味を持ってもらったりと総じてとても良い体験になりました。やりきった感が若干あってマズイですが、よく考えるとやるべきことは山積みなので日々やっていきたいと思います。